2008年7月 2日 (水)

「ザ・マジックアワー」を見てきた

Magichour毎月1日が映画の日なので料金¥1,000.となる。 
ザ・マジックアワー。 ひさびさに邦画を見て来た。 テレビ宣伝が少々うざったいほど見せられた印象があったのでみるべきかどうか迷ったのだが見て正解だった。 基本的にコメディなので理屈に合わないような点もある、と映画評論にあったが どうして中々、一気に見終わったという感じで気にもならなかった。
この作品のようなおおがかりな撮影は最近ではCGの助けを借りる事が多いようだが作品のテーマに「映画づくり」がしっかりと息づいているだけに大道具セット的な画面がリアリティを感じさせてくれている。 役者としては寺島進が一番好きなのでここでもクールなギャングを演じているのが嬉しかった。  高校時代に8ミリカメラを回して映画作りをした経験があり劇中に出てくる「撮影シーン」においてフィルムロールが回る音を聞いた時、得体の知れないワクワク感に見舞われた。 
 映画館では私を含めてほぼ全部の観客が声を出して笑っていたので迷っている方には見る事を御薦めする。 

2008年4月12日 (土)

映画「プライスレス」を見て来た

先日SJさんからコメントをいただいた時に教えていただいた映画を見て来た。
「プライスレス 素敵な恋の見つけ方」
あのヒット作「アメリ」で主演していたAudrey Tautouが大人の女を演じている。
避暑地で金持ちを見つけては近づいて貢がせている彼女が冴えないホテルマンを
金持ちと勘違いしてしまったことから始まるラブコメディだった。
内容から言っておっさんが一人で見に行くには少々敷居が高い映画だったが
そこは大義名分「フランス語の勉強」を自分に言い聞かせてScarabeoで映画館に向かった。
劇中 男の方がホテルマンとして仕事中に何度かTout à fait! と返事をするシーンがあり気になって調べてみた。 「全く」(クラウン仏和辞典より)
"まったくそのとおりですよ!"ということだろうか。 Bien sûrだと「もちろん」だからこの場合はこう言うのだろう。
フランスのオフィシャルサイトでは男優のGad Elmalehの方が画面中央に位置していて日本の宣材とは少し違うようだ。

さて我らがScarabeoが登場するシーンだが金持ち未亡人にうまくとりいった男があれこれ婦人に貢がせてスクーターも手に入れた、という場面。 ちょうどYOUTUBEにそのシーンがあったのでどうぞ。(YOUTUBE側で削除されていたらご容赦を)

画面では判りにくいが色は私のと同じデビルレッドだと思う。 この後何度かScarabeoが登場する。 ラストシーンでも無くてはならない小道具として最後まで観客の眼の中で走り続けていた。 (結末などどうでも良いという方に、ラストシーンはYOUTUBEで原題のHORS DE PRIX、あるいはBon anniversaire Manueと入力してみると見つけられるはずだ)

高級ホテル、ブティック、高級腕時計、と次からつぎへ現れるなかScarabeoの登場はオーナーとしては鼻が高い気持ちでいっぱいだった。 

4月中はまだ上映しているはずなので気になる方はScarabeoで出かけてみては。

2008年3月 1日 (土)

「潜水服は蝶の夢を見る」を見てきた

3月に入った。毎月1日は映画の日でほとんどの映画館が料金1000円均一になっている。
話題になっている映画ならこの日にみたいと思っていた矢先、Podcast"TSBラジオストリーム"で紹介されているのを聞いたのでこの映画を観てきた。
Butterfly

  潜水服は蝶の夢を見るLe Scaphandre et le papillonは実話の映画化でアカデミー賞をとっている。 フランスの雑誌ELLEの編集長が突然脳梗塞のような重い病気になり、まぶたを動かすことしかできない身体になってしまう。 その不自由な毎日を潜水服にたとえ、心のありかたと想像力しだいで蝶のように自由になれるというのがタイトルの所以だ。 フランス映画をたくさん見て来たので言えるのだがめずらしいくらい日本人には抵抗のない演出が効いていて説明不足に陥りやすいこの重いテーマを見事に展開してくれている。 ネタバレでもなんでもないのだが、瞼しか動かせない彼に言葉を与える手段としてヘルパーの美女が提案する。 アルファベットを読み上げていって彼が述べたい文字に来たところでまぶたを1回だけまばたきするようにして心の中にある文字を汲み取ってもらうのだ。 Yesなら1回、Noなら2回のまばたきするという約束事も Appleをはじめとするパソコンの黎明期にマウスのボタンクリック数でYes/Noを決めていたやり方と一致していて驚いた。
映画は去年の公開だったらしいが実際には1997年のころの手記だったという。 そのころのパソコンの性能をもってすればモニターの中の文字を指差してまばたきの支持をあおぐということもできたのではないだろうか。

偶然だが今日、ネットでARToolKITをいうものに出会ってその可能性に興味をもった。パソコンにつないだカメラが撮影している映像に3D等のオブジェクトを重ねて表示することができる技術(もちろんそれだけではないのだが)だ。 映像のなかのオブジェクトの動きを追跡することもできるので 上記のELLE編集長の場合、まぶたと眼球の動きを読み取ることでかなりの情報を引き出すことができるのではないだろうか。 私は仕事の上で「パソコンの技術〜開発と供給に対する対価」を常に意識するように求められて来たが、この映画をみて対価よりも社会貢献を優先するような世の中であればいいと思った。

※MOVIX堺にストマジで行って来たのだが帰りにナンバープレートのねじが片方取れてなくなった。

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